本を速く読むというと、目を速く動かし、本をパラパラめくって読む。いわゆる「速読」を思い浮かべませんか?
- 目を速く動かす
- 視野を広くする
- 文字をかたまりで捉える
- 文章を頭で音声化しないで読む
など、「速読」には、さまざまなトレーニングが必要です。
「速読」を身に着けようとトレーニングをしたことがあるのですが、挫折しました。
文章を音声化しないで読もうとすると、ただ文字を追ってるだけになり、まったく頭に残らなかったんですよね。
もしかすると、あなたも「速読」に挑戦し、諦めたかもしれません。
その失敗が原因で、本を速く読むこと自体を諦めてしまっているかもしれません。
ですが、安心してください。無理に「速読」を習得しなくても、読書の速度を上げることは可能です。
「速読」をせずとも、「つまみ読み」をすると本を速く読むことができます。
「つまみ読み」は、本の重要なところや欲しい情報・知識だけを重点的に読む方法です。
拾い読みやスキミングとも呼ばれています。
この「つまみ読み」は、専門書や実用書、ビジネス書などで、知識や情報を収集するのに最適な読み方です。
逆に、小説やラノベなどのエンタメ系には役に立たない読み方なので注意してください。
本を読むのが遅い原因
- 本は最初から最後まで順番に読むもの
- 本を買ったからには全部理解しないといけない
と思っていませんか?
この固定観念が、本を読むのを遅くしている原因です。
- 本はどこから読んでもいい
- 全部理解する必要はない
- 1回読んだだけで理解する必要はない
と考えてみてください。
このように意識するだけでも、読書スピードが向上します。
もっと読書スピードを上げ、効率よく、たくさんの本を読みたい場合には、「つまみ読み」がオススメです。
読書スピードが格段に速くなる「つまみ読み」
1冊の本を速く読むには、「つまみ読み」が有効です。拾い読み・スキミングとも呼ばれています。
ちょっとの慣れが必要ですが、今読んでる本から取り入れられる手軽な方法です。
「つまみ読み」は、本の重要なところや欲しい情報・知識が書いてあるところを重点的に読み、その他の部分は流し読みする読書術です。
本の中から欲しい情報や知識などを取捨選択し読む量を減らすことで、読書スピードが格段にあがります。
イメージ的には、高校受験の国語や大学受験の現代文を解く感じです。
文章をすべてを熟読していると試験時間がなくなりますよね。
そこで、タイトルや設問文を先に読み文章の全体を大まかに把握し、設問に関係する部分は熟読、それ以外の部分は流し読みという方法で解くことも多かったと思います。
「つまみ読み」は、国語の設問文が、本から得たい情報や知識に置き換わっているイメージです。
「つまみ読み」の具体的な手順
本を読むことによって、何を得たいのかという目的を決めることが最重要です。
目的を決めずに読むと、重要な部分とそうでない部分があいまいになり、取捨選択できなくなります。
本から何を得たいのか目的を決めたあとは、全体を大まかに把握します。
- タイトル・表紙・帯の推薦文
- はじめに・あとがき
- 目次
を読むと大まかな内容がわかります。
目次を読むときに、得たい情報や知識が書いてありそうな章や節をチェックしてください。
Amazonや楽天ブックスのレビューや書評ブログも本の内容を知る手がかりになります。
ただ、レビューや書評ブログはレビュアーやブロガーの主観が含まれます。
本の解釈は、読む人や読書時の感情によっても変わるものです。
レビューや書評ブログだと、著者の意図とズレている場合もあるので注意が必要です。
正確な本の全体像を知りたい場合には、要約サービスが活用できます。
本の要約サイト
得たい情報や知識が書いてありそうな章や節を重点的に読み、その他の章や節は流し読みします。
重点的に読む章や節だけ読んで、その他の章や節は読まなくてもOK。
先に重点的に読む章や節をすべて読んだ後に、その他の章や節を読むのでもOKです。
また、重点的に読む章や節でも段落や文によって読み方を変えることもできます。
- すでに知っている知識・情報
- 比喩表現・たとえ話
- 具体例や補足説明
などは、流し読み、場合によっては読まなくてもOKです。
「つまみ読み」のメリット・デメリット
まとめ
読書スピードを上げるのに、「速読」は必要ありません。
本を読むのが遅いと感じている場合、
- 本はどこから読んでもいい
- 全部理解する必要はない
- 1回読んだだけで理解する必要はない
と意識してみてください。
これらを意識するだけでも、読書スピードが上がります。
また、「つまみ読み」も有効です。
「速読」と異なり、特別なトレーニングは必要ありません。
すぐに取り入れられる読書術なので、ぜひ試してみてくださいね。
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